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仕事を減らしたくてAIを使い始めた。ところが、私の仕事は増えていった。

AIを使って仕事を効率化しようとする吉村太一とAIロボット

AIで自分自身をDXできるのか!? 実行支援型の経営コンサルタントが挑む、対AIリアル奮闘記 第1話

「AIを使えば、仕事は減る。」

私も、最初はそう思っていました。

調べものは速い。
文章も書ける。
長い資料もまとめてくれる。

ところが実際に使い続けているうちに、妙なことに気づきました。

AIを使って仕事を効率化しようと思ってるのに、気がついたら「AIを使うための仕事や時間」が、そのまま上乗せされてるだけとちゃうか?!と。

これは、AIそのものの性能だけの問題ではありませんでした。

そもそも、自分の仕事の流れを変えないまま便利な道具だけを増やしても、本当の意味で人間の仕事は減らないのではないか。

そんな疑問から、私は自分自身を実験台にして、仕事の仕組みそのものを変える取り組みを始めました。

私なりの企業支援

経営管理はもちろん、経理、資金調達、銀行交渉、給与計算、労務、法務、事業承継、M&A。

場合によっては、社長ご一族の相続に関することまで。

会社によっては、外部CFOや財務部長、相談役のような立場になったり、実務担当者のように手を動かしたりすることもあります。

会社が本当に困っているときには、

では、実際にどうするのか。

誰がやるのか。

お金はどう動くのか。

銀行には何を、どう説明するのか。

会社の中では何を変えるのか。

そこまで一緒に考え、必要なら実行まで支援する。

それが、私なりの企業支援です。

もともとの専門は、事業再生でした

資金繰りが苦しい。
銀行返済が厳しい。
利益が出ない。
債務が重い。
このままでは事業を続けられない。

そんな会社を、どう立て直していくか。

そこから私の仕事は始まりました。

最近では、起業・創業されたばかりの方や、個人事業主から法人成りされたばかりの方など、これからが楽しみな経営者様をご支援することも多くなってきました。

ただ、会社の状態が良くても悪くても、大切にしていることは変わりません。

その会社の状況を、できるだけ深く把握すること。

特に、経理・財務の状況は細かく見ます。

経理担当者がいる会社なら、その会社の実情に合った処理ができているかを確認する。

担当者がいない会社では、バックオフィス業務そのものを広くお引き受けすることもあります。

中小企業の社長には、

売る。
作る。
人を採用する。
お客様と話す。
トラブルに対応する。

それだけでも、やることが山ほどあります。

だから私は、社長にはできるだけ、

「会社を存続させ、成長させ、儲けるための仕事」

に時間を使ってほしいと思っています。

その裏側を支えながら、会社の中身を継続して把握する。

そうしておけば、何か問題が起きたときにも、

「さて、どうなっているんでしょうね」

というところから調べ始めるのではなく、

今どこに問題があり、何から手をつけるべきか

をすぐ考えられます。

これが、私が長年続けてきた企業支援の基本的な考え方です。

ところが、一つ大きな問題がありました

私が一人しかいないことです。

会社のことを深く知れば知るほど、できる支援は増えます。

実務まで入れば、当然、仕事量も増えます。

そして私は、

「この会社のことをちゃんと分かっていたい」

と思うほど、自分で抱える仕事を増やしてしまう。

長い間、それが自分の仕事なのだから当たり前だと思っていました。

でも最近、少し違う見方をするようになりました。

私は、自分の人生の時間をそのまま切り売りしているんじゃないか。

仕事そのものが嫌なわけではありません。

むしろ、この仕事には、ほかではなかなか味わえない喜びがあります。

経営不振だった会社の状態が少しずつ好転していく。

資金繰りや経営への不安でいっぱいだった社長の表情が変わり、以前より元気になっていく。

そして、あるとき、

「吉村さんのおかげ!ありがとう!」

と言っていただける。

その瞬間は、本当に嬉しいんです。

会社の数字を良くすることだけが、私の仕事の目的ではありません。

その会社を背負っている社長や、そのご家族、そこで働く人たちの人生が少しでも良い方向へ進む。

その一助になれること。

それが、私がこの仕事を25年以上続けてきた一番の理由です。

ただ、その一方で、

私が働ける時間以上には、基本的に仕事を増やせない。

私一人の時間が、そのまま上限になる。

企業の経営課題を考える仕事をしている私自身が、まさに一つの経営課題を抱えていたわけです。

「自分自身をDXできないのか?」

そんなことを考えていた頃、世の中ではAIという言葉を聞かない日はないくらいになっていました。

文章を書く。

調べものをする。

資料をまとめる。

計算する。

いろいろなことができるらしい。

そこで、ふと思いました。

「AIで、私自身をDX化できるんちゃうかな?」

いや、

できるかどうかではなく、そろそろするべきなんじゃないか。

私は普段、社長に、

「社長がやらなくてもいい仕事は、できるだけ社長から外した方がいい」

と話しています。

なのに自分自身は、

「あれも私がやる」
「これも私がやる」

で、どんどん仕事を抱えている。

それでは説得力がありません。

そこで、自分自身を実験台にすることにしました。

私の仕事の中で、AIに任せられるものはないか。

時間を減らせるものはないか。

これまで私自身がやっていた仕事を、別のやり方に変えられないか。

そこから、私とAIとの格闘が始まりました。

AIで仕事の流れを自動化するイメージ

最初は「これは楽になる」と思った

実際に使ってみると、AIは便利でした。

調べものは速い。

文章も書ける。

長い資料もまとめてくれる。

「これなら、かなり仕事が減るんじゃないか」

そう思いました。

ところが、しばらくすると妙なことが起き始めます。

AIへ仕事を頼む。

返ってきた内容を確認する。

違っていれば、また説明する。

別の作業では、もう一度前提から説明する。

問題が起きればログを確認する。

修正されたものを確認する。

長い文章をコピーして、また別の場所へ持っていく。

また説明する。

また確認する。

気がつけば、

「AIを使うための仕事」

が増えていました。

仕事を減らしたくて始めたはずなのに。

便利にはなっている。

できることも増えている。

でも、私自身は思ったほど楽になっていない。

むしろ、

「AIを使いこなすための新しい仕事」が増えている。

ここで、最初の大きな違和感が生まれました。

「AIを使う」と「仕事が減る」は、同じではなかった

AIが賢くなれば、人間の仕事は自然に減る。

私はどこかで、そんなふうに考えていたのだと思います。

でも違いました。

どれだけ便利な道具が増えても、その道具を使うために人間がずっと付きっきりなら、人間の時間は空きません。

これは、会社経営にも似ています。

社員を増やしても、

社長が全部指示する。

全部確認する。

全部判断する。

全部伝言する。

これでは、社長の仕事は減りません。

人を増やしただけでは、会社は組織にならない。

仕事の流れそのものを変えなければならない。

AIも同じなのかもしれない。

そこまで来て、ようやく私は、

「AIで何ができるんだろう?」

ではなく、

「自分の仕事そのものを、どう変えればいいんだろう?」

と考えるようになりました。

たぶん、ここからが本当のスタートでした。

完成してからではなく、途中から残していきます

まだ答えは出ていません。

今も試しています。

うまくいかないこともあります。

一度作ったものをやり直すこともあります。

だから、完成してから格好いい成功談だけを書くのではなく、

途中で何が起きたのかも、そのまま残してみよう。

そう思っています。

本当に私の仕事は減るのか。

自分の時間を切り売りする働き方を変えられるのか。

そして、その先に新しい仕事や売上まで作ることができるのか。

まだ分かりません。

だから、ここから実際に試していきます。

次回予告

「AIを使えば楽になると思っていた私が、なぜ逆にAIの世話に追われるようになったのか」

もう少し具体的に書いてみようと思います。

もし、

「AIを使い始めたのに、なぜか前よりやることが増えた」

という感覚が少しでもある方は、この先も追ってみてください。

noteでも、この実験の途中経過を継続して公開しています。

吉村太一 note
https://note.com/taiseikeieisien

「これ、ちょっと自分にもあるな」と思われた方は、ぜひ次回もご覧ください。

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